一流の生徒さんばかりが集まる東京の先生自宅でのお稽古は毎回冷や汗が出まくり,当時20代だったので、一応可愛いワンピースなどを着ていたような気がしますが、帰る頃にはもう、汗でひどいありさまだったろうと思います。
看護師の仕事をしながらだったので、なかなか練習する時間がなく、お稽古の日が夜勤明けの時は寝ずに何時間も練習をして、なんとか夜までに仕上げて走って電車に乗ったことを覚えています。
社会人で改めて書を学ぶようになり、書の世界の深さを知り、知れば知るほど深みにはまる書道の世界に今も浸かっているのですが、小学校時代から変わらないことは、〝書くことが好き〟だということです。
筆に墨を染み込ませ、紙に書き始めると、不思議と気持ちが落ち着き、無心に近いところに居続けるので、何枚でも何時間でも書くことができます。もちろん上手く書けないとか、疲れたとか、普通の感覚はありますが、心の安定(平常心のようなもの)は間違いなくあるように思います。
続く‥
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